Otology Japan
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テーマセッション10
頸静脈孔周囲の臨床解剖とアプローチ
小宗 徳孝中川 尚志
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2021 年 31 巻 3 号 p. 241-248

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抄録

頸静脈孔周囲へ安全にアプローチするには,頸静脈孔に関連する複雑な微小外科解剖と手術アプローチの両方を正確に理解することが必要である.いくつかの類似のアプローチが別々の名前で呼ばれていることが多少の混乱を招いていることは否めない.その現状の中で,腫瘍の組織型と局在に応じて,過去の報告から適切なアプローチを選択していく必要がある.

頸静脈孔への外側/後方からの手術アプローチは,3つのkey approachと2つのkey stepから構成される.その中で,頸静脈突起は非常に重要な解剖学的ランドマークである.近年,内視鏡手術の発展に伴い,前方からの頸静脈孔へのアプローチの重要性も再認識されるようになってきた.前方からアプローチする際は,側頭骨鼓室部の鞘状突起が重要となる.

本稿では,頸静脈孔周囲へアプローチする際に必要となる微小外科解剖と基本的なアプローチ法について解説する.

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