作業療法学芸雑誌
Online ISSN : 2758-5921
研究と報告
作業療法100年の歴史と今後の展望
~計量テキスト分析による探索的検討~
松尾 彰久
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 1 巻 p. 14-25

詳細
抄録

本研究ではKH Coderによる計量的分析を行い、得られたデータを対応分析と共起ネットワークを活用し図解化を実施することで分析し、作業療法の変遷を計量的に捉え分析する。以上より、1917年から2017年までの100年間の作業療法のパラダイムの変化から、今後の示唆を得ることを目的とした。

方法:PubMedに掲載されている論文の情報から、“occupational therapy“を含む論文タイトルを抽出する。

結果:論文タイトルは全部で22,681であった。年代と特徴語の関係では、1940年代、1950年代、1960年代、1970年代は、“hospital“と近い位置に布置されており、“role“が1980年代と近い位置に布置されていた。また、“intervention“は2010年代と近い位置に布置されていた。

考察:1980年代から1990年代は「新たなモデルのパラダイム」、2000年代から2010年は「エビデンスのパラダイム」とすることができると考えた。

著者関連情報
© 2023 一般社団法人 埼玉県作業療法士会
前の記事 次の記事
feedback
Top