2023 年 1 巻 p. 26-33
本研究では、高齢者の身体活動量と朝食摂取との関連について検討することを目的とした。高齢者の身体活動量の評価としてFrenchay Activities Index(以下、FAIとする)を用い、A県いきがい大学を受講する高齢者に自己記入式の質問紙調査を行った。その結果、身体活動量と朝食摂取頻度には有意差はみられなかった。しかし、朝食に副菜・乳製品・果物を摂取する群では、FAIの得点が高値であることが明らかになった。これより、朝食に副菜・乳製品・果物を摂取することは、家事や趣味活動などを含む日常生活における応用的な活動の実施頻度を高める可能性が考えられた。