抄録
材料の磁気的性質は大別すると,次の三つの用途に公類される.その第1は,いわゆるソフト磁性材料としての用途で,磁化しやすい性質,すなわちその高い透磁率の利用であり,第2は,いわゆるハード磁性材料としての馬途で,磁化を変えにくい性質,すなわちその大きな保磁力の利用である.第3は,磁気記録材料である.そのどの用途にも飽和磁化が高いことが必要である.本稿では,まず飽和磁化の限界について述べ,磁区と磁壁の構造に基づいて,透磁率,保磁力を制御する要因を説明する.最後に高密度磁気記録に必要な磁気光学効果にも触れる.