抄録
近年,急速に進歩している赤外半導体レーザーの発振波長を,非線形光学効果である第二高調波発生 (SHG) を応用して1/2に波長変換することにより可視~紫外域のコヒーレント光の発生が可能である.しかしな, AlGaAs系半導体レーザーの発振波長である0.7~0.8μmの波長帯で位相整合可能である高効率なSHG結晶が得られていない.最近,著者らはLiNbO3光導波路を用いて0.8μm半導体レーザーから効率良く0.4μm青色高調波を発生させることができることを見いだした.本稿は半導体レーザーのSHGに関する問題点と導波形SHG素子の詳細について述べる.