北海道大学低温科学研究所
1988 年 57 巻 1 号 p. 20-29
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最近,結晶の表面融解の研究が,表面のラフニングとならんで注目されている.例えば,分子動力学による計算機シミュレーション,あるいはプロトンの後方散乱法や,レーザー光による偏光解析法を用いた実験が行われている.この解説では,これまでに行われてきた理論と実験を踏まえて,表面融解がなぜ起こるのか,疑似液体層と呼ばれる表面融解層の厚みが,温度や結晶方位に,どのように依存するかなどについて議論する.また表面融解を起こした結晶表面の,気相成長の特徴についても考察する.
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