応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
液晶における反強誘電相の発現機構と無閾反強誘電相の可能性
宮地 弘一石川 謙福田 敦夫
著者情報
ジャーナル フリー

1996 年 65 巻 10 号 p. 1029-1034

詳細
抄録

液晶の中には強誘電性や反強誘電性を承す相がある.これらの液晶相を利用した表示方式は次世代の液晶ディスプレイとして研究されている.しかし,基礎的な面での理解は遅れ,液晶における反強誘電性の発現機構についての定説も確立していない.本稿では従来の説を概観するとともに,筆者らが最近提案している面内分極による安定機構を解説する.また,強誘電状態と笈強誘電状態の競合の上に発現する可能性のある無閾反強誘電状態について紹介する.

著者関連情報
© 社団法人 応用物理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top