北海道大学電子科学研究所
2002 年 71 巻 1 号 p. 23-28
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超伝導現象は,安定で強力な磁場を発生する超伝導磁石として,生体の断層像を観察する医療機器の中で使われている.また,超伝導量子干渉効果を利用した磁気センサーは,脳の活動を実時間で観測する装置の中で活躍している.これらは液体ヘリウム中で作動する低温超伝導体を使っているが,近年,高温超伝導薄膜から作製される磁気センサーが応用のレベルに達した.高温超伝導体センサーは液体窒素が冷却に使えるので,心臓機能の検査やバイオ計測など,医療や基礎医学の領域で広い応用が期待されている.
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