小山工業高等専門学校
1997 年 29 巻 p. 169-174
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タンパク質のような両性高分子電解質の場合には、pHによって荷電の状態が異なるので分子の形状も変化する。したがって、タンパクコロイド溶液の限外濾過分離法においては、溶液のpH環境によってタンパク質分子の荷電状態が変化するため、分離膜面上に堆積する濾過ケーク構造はpH環境によって異なり、濾液の透過性に影響を与えることが考えられる。このような観点から、溶液のpHを変えた場合の限外濾過流束がタンパク質分子の荷電状態を表す一つの因子であるゼータ電位の影響を著しく受けることを実験的に明らかにした。
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