日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第85回大会
セッションID: PC-061
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3.社会・文化
SNSの使用傾向が,観光地への来訪動機に与える影響コロナ禍の中,台湾人観光客が小樽を選んで再訪してもらうために必要な方策
*佐山 公一王 暎瑄
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抄録

小樽は北海道の観光都市である。小樽への海外からの観光客は,中国,韓国,台湾が多数を占めてきた。なかでも台湾からの観光客はリピーターが多く,観光業にとって重要な意味をもつ。コロナ禍で,日本の観光地は海外からの来訪者の激減に悩まされている。訪問動機の高い台湾からの観光客は,観光業再興のためのきっかけを作ってくれると,日本中の観光従事者が考えている。海外からの観光客が日本の観光地の情報を得ようとするとき,SNSを使用することが一般的である。とくに,コロナ禍で現地に行くことができない今,SNSを通した適切な観光情報の提供は,他の観光地との差別化を図るうえできわめて重要である。本研究の目的は,台湾人訪日観光客の小樽への再訪と台湾人のSNSの使用傾向との関係を,探索的に調べることである。SNSを介して得た情報が,台湾人訪日観光客に小樽を再訪しようとする動機にどのように結びつくかを,Web上の質問紙調査により明らかにする。台湾人502名(男性205名,女性297名)が参加した。現在,Amosを使って共分散構造分析を行っている。参加者の属性にもとづき参加者間の違いを分析している。

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