主催: 日本心理学会第85回大会準備委員会(明星大学)大会長 境敦史
会議名: 日本心理学会第85回大会
回次: 85
開催地: 明星大学
開催日: 2021/09/01 - 2021/09/08
おそろいであることを好む現象については,様々な視点から研究が行われている。市村・新井(2020)は,同性の友人関係にある2人が同じ洋服や装飾アイテム,もしくは同じ洋服の色や柄違いを用いて,同一であるように全身をコーディネートする双子コーデ現象について検討している。市村・新井(2020)によれば,大学生は双子コーデというファッションについて,かわいくほほえましいという肯定的な評価をしているものの,双子コーデの経験有無によって,その捉え方には違いがあることが明らかになっている。本研究の目的は,双子コーデ現象と類似した家族内・親子間のリンクコーデの現象について,心理学的な視点から検討することである。研究1では,現象が身近にあり,実際に経験があると想定される乳幼児期を育てる母親に面接調査を行い,その現象の実態などについて検討した。研究2では,大学生を対象に質問紙調査を行い,リンクコーデの現象を第3者的な視点から,どのように捉えているのか検討した。各研究を踏まえて,家族内・親子間のリンクコーデの現象について心理学的な視点から考察する。