主催: 日本心理学会第85回大会準備委員会(明星大学)大会長 境敦史
会議名: 日本心理学会第85回大会
回次: 85
開催地: 明星大学
開催日: 2021/09/01 - 2021/09/08
商品購入に関する意思決定場面において,値段の異なる2つの商品を購入する際,同額割引であっても,値段の安い商品が値引きされているという状況であれば,高額の商品から値引きされている時より,他店への移動時間を多く許容する(在原ら,2016)。本研究では,この傾向がポイント付与やおまけ進呈といった状況でも生じるのか,また経済状況の個人差に影響されるかを大学生を対象としたオンライン実験によって検討した。在原らの研究を参考に,現金割引のほか,ポイント付与,おまけ進呈条件を作成した。また低価格商品からの割引条件と,高価格商品からの条件を設定した。また参加者の時給額を尋ねた。現金条件の協力者は117名,ポイント条件は106名,おまけ条件は113名であった。シナリオ要因×価格要因の2要因混合計画の分散分析の結果,価格要因の主効果と交互作用が有意であった。単純主効果の結果,現金条件で低価格条件での移動時間が高価格条件よりも有意に長くなったが,他2条件では有意ではなかった。低価格・高価格条件の移動時間の差分を従属変数,時給額とシナリオ要因を説明変数とした重回帰分析では時給額でも有意傾向を示した。