日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第85回大会
セッションID: PQ-018
会議情報

17.産業・交通
自動車運転時の走行速度知覚に利用される手がかり情報に関する意識調査
*瀬谷 安弘
著者情報
キーワード: 走行速度知覚, 加齢効果
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

自動車運転時には,車の移動に伴い,周辺景色の流れ(オプティカルフロー)が生じる。視覚研究においてオプティカルフローが,自動車走行時の走行速度知覚に重要な役割を果たすことが示唆されてきたが,実際に,運転者がオプティカルフローの重要性を認識しているのかや他のどのような情報が走行速度知覚に利用されているかといった点についてはこれまで十分な検討がなされていない。本研究では,運転者を対象とした意識調査から,走行速度知覚におけるオプティカルフローの重要性やその他の走行速度知覚に関わる情報について調査することを目的とした。本調査では,20代から60代までの運転免許を有する男女500名を対象に,走行時のオプティカルフローを含めた9種類の手がかり情報に対して,「非常に重要である」から「全く重要ではない」の5件法にて回答を求めた。その結果,運転者の年代,性別に関わらず,オプティカルフローが走行速度知覚において重要であると認識していることが明らかになった。

著者関連情報
© 2021 公益社団法人 日本心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top