日本心理学会大会発表論文集
Online ISSN : 2433-7609
日本心理学会第85回大会
セッションID: TWS-005
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チュートリアル・ワークショップ
2DアニメーションソフトCavalryで動く錯視を作る
石川 将也田谷 修一郎
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抄録

動画作成ソフトCavalryを用いた錯視作成のチュートリアルを行う。本ワークショップの主眼は,錯視研究とそのデザインへの応用に,この無償で利用可能なソフトウェアが持つ大きな可能性を示すことである。錯視の研究では,現象の生起を確かめ,より強い効果を得るために,描像の形や色を様々に変えながら観察を繰り返す試行錯誤が重要である。Cavalry はプロシージャルにグラフィックを組み立てていくことができるため,錯視の構造を記述した後に,パラメータ(色・大きさ・間隔等)を容易に調整可能であり,このことは試行錯誤のコストを大幅に引き下げる。加えて,パラメータは全てアニメーションさせることができるため,例えば錯視量が変化していく映像が作れる。今世紀初頭の描画ソフトの普及は,錯視研究の発展を大きく後押ししてきた(「錯視技術革命」北岡,2001)。その変数操作の容易さと動画作成の強みにより,Cavalryは今後の錯視研究を加速するツールになると考える。※参加者は事前にソフトをインストールしておいてください。https://twitter.com/cavalry_jpa85 にて関連情報を随時発信しています。

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