アンデス・アマゾン学会研究発表要旨集
Online ISSN : 2759-9124
第13号(2024)
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18 世紀半ばペルー・リマ地域の大震災と先住民による同時多発的抵抗の発生: レパルティミエントを基礎として
*真鍋 周三
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 23-24

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抄録
 はじめに 17 世紀末期にレパルティミエントが始まる。 1754 年になってそれは法制化される。レパルテ ィミエントとは、コレヒドール(地方[プロビン シア]行政官)による先住民への商品の強制的分 配とその代価の強制徴収である。
 18 世紀に深化・ 本格化し、先住民にとっては債務がさらに増え ることになった。 18 世紀は「反乱の世紀」とよばれる。1742 年 にフアン・サントス・アタワルパの反乱が中央セ ルバを拠点に発生する。以後、長期にわたって続 く(1755 年頃まで)。リマの当局にとってそれは 大きな脅威であった。
 スペインは国庫拡張主義政策を継続し、植民 地からの増収を求めた。1746 年から1750 年にか けてペルー副王領の首都リマ市で大震災が発生 し疫病が流行する。先住民による同時多発的抵 抗が発生する。
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© 2024 本論文著者

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