産業連関
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韓国財閥の所有権構造に関する分析
産業連関モデルを用いて
金 奎坂
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2004 年 12 巻 3 号 p. 50-61

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抄録
韓国財閥の所有権構造は,財閥オーナーが系列の一部中核企業を支配した上で,その中核企業が再び他の系列企業を支配するピラミッド型として特徴付けられる.こうした所有権構造は1つのマトリックスとして描くことができ,産業連関分析の手法を援用することによっては財閥オーナーのコントロール権の増幅メカニズムも捉えることができる.本稿は,1996年当時韓国の100大財閥の所有権に関するデータに基づいて,財閥オーナーのコントロール権,財閥の内部結束度など財閥の所有権構造に関する分析を試みる.特に,この分析は1997年の通貨危機を前後とした所有権構造の変化及びその背景に焦点を当てている.
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© 2004 環太平洋産業連関分析学会
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