産業連関
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景気対策としての建設型公共投資
―昭和40年~平成2年の生産誘発効果の変遷とその要因分析―
片田 敏孝
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1997 年 7 巻 3 号 p. 42-54

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抄録

 公共投資の効果は,産業連関分析の立場からみると,まず前方連関効果,次に後方連関効果となる。前者は民間活動への供給能力サイドからの支援効果であるが,後者は民間経済への需要サイドからの生産誘発効果を表すものである。産業連関介析は普通この後者に関わるものが多いが,これをさらに事業種類の細部にわたって分析する例は少ない。本稿は,建設の18業種について需要サイドからの波及効果を分析したもので,とくに近年輸入品の増加がどの程度波及効果に影響したかも時系列的な検討が行われ,興味深い結果が得られている。

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© 1997 環太平洋産業連関分析学会
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