産業連関
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東アジアと日米欧の相互依存関係の変化
小野 達也加藤 義彦
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1998 年 8 巻 3 号 p. 21-29

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抄録
 国際産業連関表を用いた今日的課題について応えるべき国際経済の分析において,利用できる国際連関表の公表が,国内連関表よりも数年遅れるために,データ上の大きな問題を抱えている。アジアの経済危機のような時宜を得た分析の要請に応えるために,この論文は1990年2国間表から,1995年の簡易版の13国間国際表を推計し,これを使って,日本,米国,欧州,東アジアの最終需要増加の影響を推計する。こうした生産誘発額の分析に加えて,輸出への影響も検討された。こうした相互の影響を推計から,日本と東アジアの経済の相互依存は1985-95年にかけて,欧米諸国と比べていっそう強まっていることを明らかにしている。
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© 1998 環太平洋産業連関分析学会
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