介入型事例報告・事例研究は,看護職が関わってきた現象を明確にし,介入理論と技法を明確にする上で非常に重要な研究方法である.従来の事例報告は,過去の事例を振り返りながらその現象から見えてきた患者理解,看護介入を明確にしてきたが,今回の介入型事例報告,事例研究は,介入するためのアセスメントとcase formulationを行い,目標を定めて介入しその評価を明らかにするPASセルフケアセラピィ(PAS-SCT)事例研究法である.今回,この事例研究法を用いて事例報告を展開し研究技法を明確にすることを目的とする.