抄録
ゾル-ゲル法で作製したAl2O3-SiO2ガラスの発光と発光の量子効率をN2レーザー(337.1nm)を用いて測定した。発光スペクトルは140nmと520nmにピークを持つ2つの発光帯からなり、後者の発光帯の強度は加熱温度の上昇とともに増加し、500℃で最も強くなった。これらのガラスでは、カーボンラジカルによるESRシグナル(g=2.003)が見られ、その強度は250nmの発光強度の変化に対応していた。500℃で加熱したAl2O3-SiO2ガラスの発光の内部·外部量子効率は、それぞれ約60%と16%であり、低エネルギー紫外光で励起される新しい白色蛍光体として、高い可能性を持っていることがわかった。