抄録
微量ジルコニアを添加したアルミナ-ジルコニア複合材の粒成長挙動を調査した。アルミナ-ジルコニア複合材の組織観察より、ジルコニア粒子は主にアルミナ粒の多重点に分散し、ジルコニア添加によりアルミナ粒径を約1/2倍に低下させ、微量添加でさえアルミナ粒成長抑制効果が高いことが示された。しかしながら、ジルコニア添加量の低下と焼結温度の上昇に伴いジルコニア粒子はアルミナ粒内に複合化することが分かった。この顕著な粒成長抑制効果は単純にZenerのピンニング効果では説明できず、アルミナ粒径はジルコニア粒子の個数密度に対数比例(n=0.5)することが分かった。