抄録
米国ジョージア産カオリナイトとCaCO3を遊星ボールミルを用いて24時間メカノケミカル粉砕し, 800℃で熱処理して非晶質のCaAl2Si2O8を調製した. この試料0.1gを複数のイオンを溶解した50mlの溶液と25, 60℃で24時間反応させてイオン除去実験した. 溶液には, (1)Ni2+, Co2+, Zn2+とCu2+を各1mM溶解, (2)Ni2+, Co2+とZn2+を各1mM溶解, (3)Ni2+とCo2+を各1mM溶解した. その結果, (1)の溶液ではCu2+の除去率だけが高く, その他のイオンに対しては低かった. (2)では, Co2+だけが他のイオンよりも少し除去率が低くなった. 一方, (3)ではほぼ同程度であった. 以上の結果から, 除去率はCo2+<Ni2+<Zn2+<Cu2+で, この順番は各イオンの溶解度積の順とほぼ一致し, 吸着特性との強い相関性が示唆された.