抄録
Sr2Fe(Mo1-XNb-X)O6 with x=0.0-1.0の結晶構造と磁気的性質を評価した。Nbの固溶量の少ないX=0.0-0.6の試料ではBサイトに存在する(Mo, Nb)とFeの秩序配列を示す超格子ピークがX線回折図形の2θ=19°付近に観察され、これらの試料が二重ペロブスカイト構造を持つことがわかった。それに対して、Nbの固溶量が多いX=0.7-1.0の試料では超格子反射が観察されず、Bサイトイオンが無秩序配列した単純ペロブスカイト構造であることがわかった。Nbの固溶量の少ないX=0.0-0.6の試料では低温において磁化率が急に増大し、フェリ磁性体であることがわかった。それに対して、X=0.7-1.0の試料ではでは30K以下で磁化率が減少し、反強磁性的に転移しすることがわかった。この低温における磁気転移をより詳細に検討するためにZFC(ゼロ磁場冷却)とFC(磁場冷却)で磁化率の測定を行ったところ。転移温度以下でZFCとFCで磁化率にヒステリシスが観測され、Sr2Fe(Mo0.2Nb0.8)O6は低温でスピングラスに転移することがわかった。