抄録
生体活性ガラスのポーリング特性、及びポーリングで生じる誘起電荷による生体活性ガラス表面の反応性への影響について研究した。ポーリング特性については、種々の条件下でポーリングした生体活性ガラスを熱刺激脱分極電流測定によって解析し、その結果ポーリング時の温度、時間及び印加電圧に依存していることが確認され、よって誘起電荷の制御が可能であることが示唆された。また、ラットの血液成分との反応性より、生体活性ガラスの表面反応性へのポーリング効果を観察したところ、表面上の接着物が変化していることが確認された。