抄録
透光性AlONセラミックスの作製を目的とし,焼結条件が焼結体に与える影響と焼結体が示す性質について検討した.高純度Al203,AlN粉末を使用し,それぞれを所定のモル比に秤量し,湿式混合を行った.次いで,減圧乾燥により混合粉末を乾燥させ,造粒後, 100MPaの一軸加圧成形により成形体を作製した.焼結は二段階で行ない,前段では常圧焼結を,後段では熱間等方圧(H.I.P)焼結により行った.1900℃の常圧焼結により得られた焼結体を,さらにH.I.P焼結したところ,透光性を有すAlONセラミックスを得ることができた.