抄録
塩化金酸水溶液に超音波を照射すると金色の沈殿物が見られ、Au 微粒子は生成しなかった。また、10vol%のEGを塩化金酸水溶液添加すると沈殿物の量が多くなり、超音波照射によりEGから生じたラジカルがAuイオンを還元していると考えられる。30分間超音波を塩化金酸、PVA、そしてEGからなる混合溶液に照射するとAu微粒子の表面プラズモン吸収による吸収ピークが520 nm付近に見られ、照射後も暗反応で微粒子が次第に生成し、生成したAu微粒子は溶液中で3000時間以上安定に存在することが分かった。