抄録
近年、骨再生を誘導するスキャフォルドの開発が盛んである。我々はアパタイトファイバー(AF)を用いて連通孔を有する細胞の三次元培養可能なスキャフォルドの開発に成功した。このアパタイトファーバースキャフォルド(AFS)はin vitro実験では良好な細胞増殖性、分化誘導能を示し、in vivo系における培養細胞の担体としてヌードマウスの背部皮下にインプラントした動物実験においても骨形成能を確認しているが、高い気孔率(95-99%)を持つため、整形外科手術時等において操作性に注意を有する。本研究ではこのAFSの操作性を向上させることを目的として、I型コラーゲンゲルとの複合化を試みた。得られたAFS/ Collagen 複合体は、そのマクロ気孔内にコラーゲンゲルの網目構造が観察され、高強度化に寄与していることが伺えた。