日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第17回秋季シンポジウム
セッションID: 3A16
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ポリ(エチルイミノアラン)のAlNへの熱分解過程
津越 敬寿武田 光小山 誠一渡利 広司*菅原 義之
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抄録
かご型構造を持つポリ(エチルイミノアラン)の熱分解過程について、熱分解中に発生する気体と残渣を分析して検討した。ポリ(エチルイミノアラン)は300℃までに架橋構造へ変化していた。そのメカニズムとしては、Al-N結合の開裂により生成する窒素末端がエチル基を攻撃し、エチルアミンとエチレンが生成する過程が考えられる。また、気体の発生を伴わないかご型構造中のAl-N結合の開裂による架橋反応も想定される。300℃から650℃の温度範囲では、エチレン、エタン、メタンの発生が認められ、これらはラジカルプロセスで生成したものと推定される。AlH基は400℃までに消失しており、これに伴ってHAlN3環境からAlN4環境などの架橋点が形成されたと考えられる。
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©  日本セラミックス協会 2004
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