抄録
近年光化学機能の利用が環境浄化技術や新たなエネルギー変換材料として注目されている。今回ニオブとチタンの電子軌道の相互作用が期待できること、層状化合物であるので層間に助触媒やピラーを構築できることなどから層状化合物であるKTiNbO5に注目した。塩酸の中でカリウムイオンを水素イオンに置換した生成物については既に報告がある。今回、この物質を詳細に検討した結果、このイオン交換物を1000℃まで加熱することにより3つの異なる相を経由すること、1000℃まで加熱することにより吸収波長領域がより長波長側に移動することが明らかとなった。このことよりイオン交換を利用することで、構造の違いにより新たな光学的機能を有する材料を作製できる可能性を見出した。