抄録
Mg2+を添加した多核ヒドロキソAl錯体水溶液からゾル-ゲル法により調製したMgO固溶型遷移アルミナナノ粒子を用いて,パルス通電焼結(PECS)により緻密なアルミナセラミックスの作製を試みた.無添加の遷移アルミナ粉末の緻密化にはPECS時に高い加圧力を必要としたが,微量のMgO(_から_0.5 mass%)を固溶させた遷移アルミナ粉末からはより低い加圧力で比較的均質な大きさの結晶粒からなる微構造を有する緻密なアルミナセラミックスが得られ,透光性のあるセラミックスも作製可能であることが判明した.MgOの添加はPECSプロセスにおいて緻密化の促進と異常粒成長の抑制効果を及ぼすと判断された.