抄録
癌治療の方法として、熱凝固療法が注目され、その発熱材料として交流磁場で発熱するフェライトが知られている。今回、共沈法によりCaを含むMg1-xCaxFe2O4系フェライト微粒子を作製し、そのAC磁場下における発熱特性を検討したところ、これまでにないきわめて優れた発熱特性が得られた。すなわち、Caを含まないものは共沈法で作製した場合、発熱は小さいが、x=0.3以上ではこれまで報告されてきた材料よりも優れた発熱特性が得られた。この優れた発熱を示す材料は特定の温度の焼成により得られ、それ以外の温度で焼成した材料については発熱量が小さかった。その理由を検討するために、粒子径や結晶サイズの影響、ヒステレシス損の影響などについて検討した。