日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2004年年会講演予稿集
セッションID: 1F36
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定在波型ソノケミカルプロセスでのマグネタイトナノ粒子合成
*山田 浩介上原 雅人榎本 尚也北條 純一
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抄録
濃度調節したFeCl2水溶液にNaOHを過剰に加えてFe(OH)2沈殿を作製し、機械的攪拌(以下MS)および超音波照射(以下US)により反応させ、Fe3O4を合成し、核生成、粒径に対する影響を調査した。MS,USともに濃度が低いほど粒径は小さくなった。MSで得られた最小粒径は0.01Mでの30nm程度であり、更に濃度を低下させると0.001Mでは未反応の非晶質であった。一方、定在波型USでは0.001Mでも粒径10nm程度の結晶質Fe3O4微粒子が生成した。これはキャビテーションバブル周辺の溶媒がバブル内に蒸発し、バブル周辺の濃度が局所的に過飽和となり核生成が起きやすくなったと考えられる。
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©  日本セラミックス協会 2004
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