主催: 公益社団法人日本セラミックス協会
Pr 酸化物またはCo 酸化物を添加したZnO系焼結体を空気中、様々な温度で熱処理し、I-V特性の変化を調べた。その結果、それぞれが単独で添加されている場合には、それぞれの陽イオンが還元される温度(Prイオン:1200℃以上、Coイオン:900_から_1000℃)以上で熱処理されるとバリスタ特性が消滅または減退し、酸化される温度以下で熱処理されるとバリスタ特性が発現または増進することが確かめられた。また、Pr 酸化物のみを添加したものでもバリスタ特性を示すことが確かめられた。PrとCo の酸化物が同時に添加されている場合には、両陽イオンの添加効果が同時に現れるため、バリスタ特性の発現・消滅は観察されなかった。