抄録
最近報告された可視光により水を分解できるInTaO4に代表されるTaを含む層状化合物に注目し、M[An-1TanO3n+1](M=アルカリ金属)系化合物を対象として、その作製法と特性を検討した。まずアルカリ金属を含む化合物を作製して後、層間のアルカリイオンをプロトンにイオン交換することで、可視光を吸収できる光触媒を作製し、その特性を評価した。基本構造となるM[An-1TanO3n+1]から、徐々にMとAの元素が同じになるように混合物質の割合を変えて合成した。作製したTa系化合物をXRD、UV-VIS、TG/DTA、SEMで評価し、その組織、構造及び特性の相関を検討した。