抄録
ゾルーゲル法により合成されたSiO2-TiO2ナノパーティクルが高分解能透過型電子顕微鏡により調べられた。数ナノメーターオーダーのTiO2アナターゼ微結晶が単分散SiO2ナノパーティクルの表面に観察された。これらのナノメーターオーダーのTiO2結晶の量子サイズ効果により吸収帯のブルーシフト効果が起きたことが推定された。合成されたSiO2-TiO2ナノパーティクルの表面は荒れているが、その原因は酢酸と未反応のTiアルコキシドが完全に加水分解し、600℃の結晶化プロセスで成長して特定の結晶成長面が形成されたためである。