抄録
10_から_数100nmの各種粒径をもつチタニア、シリカ、ジルコニアなどの単分散粒子懸濁液を用い、それらの100℃以下の低温乾燥によって繊維や薄膜の形態をもつセラミックスを形成するプロセスを開発した。そして、その形態と構造は単分散粒子のパッキングにより形成されており、懸濁液の濃度や粒径、粒形に依存して変化することが明らかとなった。粒径と粒径分布や粒子形状が形成される形態や微細構造に及ぼす影響を調べ、繊維状セラミックスの形成条件と形成メカニズムを検討した。また、このように単分散粒子から形成される繊維状セラミックスは外形のみならず微細構造にも特徴をもち、優れた物性も示すので応用上も興味がもたれる。