抄録
製造時にCO2がほとんど発生しない、環境に優しいセラミックフォームの製造方法を確立した。シリカゾルを泡立て、そのまま急速にゲル化させて泡状のシリカゲルを得、これを焼成してシリカフォームが得られた。さらにシリカゾルに各種粉末原料を添加することで、シリカ系セラミックフォームの製造も可能となった。環境への負荷の指標として、焼成時の重量減少を従来のセラミックフォームの製造方法と比較したところ、本法により大幅に低減できることが分かった。また、このセラミックフォームの微構造は出発ゾルの粘度や泡立て方法により制御でき、多様な微構造を有するセラミックフォームが作製できた。