抄録
アパタイトとβリン酸三カルシウムの多孔体を合成し、SBFあるいはリン酸緩衝液中での溶出挙動を調べた。粒径、比表面積の異なる粉体を用い、アパタイトとβ-リン酸三カルシウムの割合を80/20、60/40、40/60、20/80としスラリーを調製した。粘度等、スラリー性状を調べ、鋳型に導入する最適な粉体、分散剤、発泡剤の割合を得た。焼成して得られた多孔体は、300μm以上と2-4μm以下のバイモーダルな気孔を有し、気孔率60-80%であった。組成、気孔率が異なる多孔体を、SBFあるいはリン酸緩衝液に浸漬し、溶出挙動を重量変化、ICP、SEM/EDX、TF-XRD等で調べた