日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第18回秋季シンポジウム & 第1回アジア-オセアニアセラミック連盟国際会議
セッションID: 3C07
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体液に類似した水溶液を用いた高分子基板への水酸アパタイト膜形成とそのホルムアルデヒドに対する吸着特性
*大槻 主税川井 貴裕上高原 理暢谷原 正夫宮崎 敏樹坂口 佳充小長谷 重次
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抄録
水酸アパタイトは人工骨としてのみではなく,その吸着特性を生かし、吸着剤やクロマトグラーフィーの充填剤としても広く用いられている。演者らは,カルボキシル基を有するポリアミドのフィルムに塩化カルシウムを導入し,これをヒトの体液に類似した水溶液中でその表面にナノサイズの水酸アパタイトからなる膜が形成されることを見出した。この水酸アパタイトの膜は,ホルムアルデヒドに対する高い吸着特性を示した。水溶液中の反応で高分子基板表面に形成した水酸アパタイトは,粒径が小さく,結晶性が低いことから,これらにより,高い吸着特性が達成されたと推定した。
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©  日本セラミックス協会 2005
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