抄録
近年、高い熱電特性を示すとされているCo系酸化物はp型半導体であるため、それに匹敵するn型半導体の研究が行われている。そこでn型半導体であり、ペロブスカイト型構造をもつCaMnO3に注目した。ペロブスカイト型酸化物は耐熱性・耐酸化性という特性に加え、酸化物の電子構造からくる機能性、バンド伝導性やホッピング伝導性などの点から高い熱電特性の可能性がある。CaMnO3はゼーベック係数が250μV/Kと高く、電気抵抗率は10-3Ωmと比較的低い。そこで酸化物としてMoO3を添加し、熱電特性にどのような影響を与えているかを調べ、熱電特性の向上を目指した。