抄録
フラン樹脂モノマーに鋳型剤である2本鎖型界面活性剤DDABと触媒及びSnO2粉末を配合した後、空気中と窒素中で逐次的に加熱反応させた。その結果、添加したSnO2の一部が添加成分の1つである臭化物イオンと反応しSnBr4として脱離する一方で、残ったSnO2が微細化され、さらに炭素成分と反応し還元されることによりSn超微粒子が高分散担持されたカーボンが生成することを見いだした。このSn担持カーボンは、Sn未担持カーボンに比べてその静電容量が著しく増大し、SnO2仕込み量50wt.%(Sn担持量21wt.%)のとき、最大の静電容量222F/gを示した。