抄録
シリカと比較して優れた強度を持つシリコンオキシカーバイド(SiOC)と窒化ホウ素のコンポジットを、前駆体ポリマーを不活性雰囲気下で熱分解することにより合成した。前駆体ポリマーは、SiOC源としてSi-Hを有するヒドロオルガノシロキサン、BN源としてC=C結合とボラジン環構造を有するB-トリアリルボラジンを用い、ヒドロシリル化反応により合成した。この前駆体の1000℃までのセラミックス収率は、H末端ポリジメチルシロキサンを用いた場合20mass%であるのに対し、1.3.5.7-テトラメチルシクロテトラシロキサンを用いると75mass%であった。