抄録
チタン酸塩の
KxTi2-xFexO4 (x = 0.80)
はレピドクロサイト型の層状構造をもつ。この層状チタン酸塩を固相反応により
1100度で合成した。層間に存在するカリウムイオンのイオン交換を行った。
イオン交換には希硫酸、硝酸リチウム水溶液および硝酸ナトリウム水溶液を用いた。水素イオン、リチウムイオンおよびナトリムイオン交換生成物を単一相として得ることができた。水素イオン交換生成物中の層間水を取り除いた後、リチウム
二次電池正極としての特性を調べた。ほぼ100mAh/g程度の充放電容量をもつことがわかった。