抄録
ゾル-ゲル法によりイブプロフェン含有シリカゲルを合成し、その薬品放出速度と微細構造の関係を検討した。出発物質にテトラエトキシシランを用い、ゾルーゲル過程でイブプロフェンを添加した。議事体液中の薬品放出速度、微細構造は窒素吸着測定およびSEM観察によって評価した。合成条件によって比表面積は500-1100m2g-1と変化したが、単位表面積あたりの薬品放出初期速度は1.3-3.0x10-4g m-2h-1となり変化が少なかった。この結果より薬品放出機構は拡散によるものと考えられた。さらにゲル表面にメチル基、フェニル基を導入して放出速度を測定して放出機構を検討した。