日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2006年年会講演予稿集
セッションID: 2H06L
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ゼラチンゲルマトリクスを利用した水酸アパタイトナノ繊維の階層的構造体の作製
*伊藤 寛之古市 梢緒明 佑哉田中 紗樹一宮 博文小茂鳥 潤仙名 保今井 宏明
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抄録
リン酸イオンを含むゼラチンゲルとカルシウム溶液を反応させることにより,約2wt%のゼラチンを含むリン酸水素カルシウム二水和物を経由し,網目状の配向したナノ構造を有するリン酸水素カルシウムの板状結晶を調製した.これをアルカリ処理することで,マクロな形態を保持したまま幅約20_から_50nmの繊維状水酸アパタイトから構成される階層的構造体を作製した.この構造体は高比表面積かつ特定の面を多く露出することから,溶解性や物質の吸着能が優れていると考えられ,生体材料をはじめクロマトグラフ材やイオン交換体など様々な機能材料への応用が期待できる.
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©  日本セラミックス協会 2006
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