抄録
RFマグネトロンスパッタリング法によりSi-O-C薄膜を作製し、その構造および光学特性の評価を行った。XPS測定およびFTIR測定により組成分析を行ったところ、Si-C薄膜では[C]/[Si]=1.0であり、Si-O薄膜では[O]/[Si]は電力の増加に伴い1.1から1.6へと変化した。Si-2pのXPSスペクトルより、Siまわりの短距離構造はそれぞれSi-O4(103.4 eV)、Si-O3C(102.6 eV)、Si-O2C2 (101.8 eV)、Si-OC3(100.8 eV)、 Si-C4(100.2eV)、Si-Si4(99.4 eV)の結合状態により表された。