抄録
我々は、サイズ制御したチオール保護金超微粒子のサイズを変化させることなく担体へ固定化し、担持体を作成する簡便な方法を見出した。その結果、担体条件によって一酸化炭素酸化触媒活性に大きな差を生じる担持体が得られることがわかった。そこで、低温(273K以下)で一酸化炭素酸化触媒活性を示す担持体の担体条件を検討した。担体には多孔質担体を使用し、条件として、チタニア被覆の有無、担体作製条件(超臨界乾燥雰囲気,熱処理の有無)等を行った。その結果、チオール保護金超微粒子はアモルファスチタニアを含有する多孔質担体に担持されることで、低温でも高触媒活性を示すことが分かった。