抄録
反応性テンプレート粒成長法により作製した結晶配向性Bi0.5(Na,K)0.5TiO3(BNKT)を対象に、反応性テンプレートであるBi4Ti3O12と補完物質のひとつであるTiO2の粒径が、配向挙動と微細構造の発達過程に及ぼす影響を調べた。仮焼体は配向したテンプレート粒子とランダムに配向したマトリックス粒子の混合物で構成される。テンプレート及びマトリックス粒子の大きさは、それぞれBi4Ti3O12およびTiO2粒径により決まる。仮焼体を焼結するとテンプレート粒子が成長することにより最終微細構造が決定される。この過程はテンプレート粒子およびマトリックス粒子の粒径に影響される。