抄録
スプレードライ混合法により作製されたEDTA金属錯体よりAl2O3基板上にSr7Al12O25:Eu青色蛍光体を作製することができる。Sr-Al-O:Eu系蛍光体はSr原子に対して原子半径の大きいZr原子を拡散させることで発光波長が短波長側にシフトすることがわかっている。本実験では、発光波長を長波長側にシフトさせることを目的とした。原料中のSr原子に対して原子半径の小さいMg原子を拡散させるために、MgO基板を用いてSr-Al-O:Eu系蛍光体を作製した。作製した蛍光体の蛍光特性を調査した結果、励起波長325 nmにおいて波長460 nm付近にピークを持つ青色発光を示した。