日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2006年年会講演予稿集
セッションID: 1F26
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ペロブスカイト関連構造を持つ新規青色蛍光体
*前田 剛志山下 尚宏後藤 克彦中屋敷 建介植田 和茂
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抄録
 酸化物蛍光体であるEu添加Sr2SnO4は赤色の蛍光を示すが、その蛍光強度は極めて弱い。われわれは、このEu添加Sr2SnO4に対してさらにTiを添加することで蛍光強度が強くなることを見出した。そこで本研究では(Sr1-xEux)2Sn1-yTiyO4を合成し、その蛍光特性について調べた。実験の結果、Eu3+とTi4+を同時に添加したサンプルに関しては、Ti関連の欠陥によるブロードな蛍光が410nm付近に現れ、Eu3+イオンの5DJ-7FJ遷移による鋭い蛍光が590nm付近に観察された。一方、Eu3+のみを添加したサンプルは、Eu3+とTi4+を同時に添加したサンプルと比べ、Eu3+の蛍光を明瞭に示さなかった。
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©  日本セラミックス協会 2006
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